「ひな兄、かな兄、おはよ」

「「おはよ〜」」

「学校に久しぶりに行けるから嬉しいな」

早速ワクワクしている美晴。

「みぃ。まずは、しっかり朝ごはん食べてね」

「はぁい。いただきます」

兄貴の手作りの朝ごはん

きっと愛情たっぷりだろな〜…

「かな兄の朝ごはん、久しぶり…美味しい。ありがとね。かな兄」

美晴はゆっくりと朝ごはんを食べ始めた。




「ご馳走様でした」

半分残して聞こえてきた声。

「頑張って食べたな」

兄貴も普段の美晴の食欲にホッとした表情を見せる。

いつもの風景が俺のいる空間で行われるのが嬉しい。

美晴あってこそのいつもの風景だなと改めて実感した。