「美晴、おはよ」

「…ん、ひな兄おはよ」

美晴を起こすのも久しぶりだな。

「朝だよ。今日から学校行くんだろ?」

「がっこ……そうだった。学校行けるんだよね」

眠そうにしながらも、学校という言葉を聞いて、一気に目が覚めた美晴。

よっぽど行きたかったんだな。

「ゆっくり着替えてからおいで」

そう言ってリビングへ行く。

「みぃ、起きてた?」

「イヤ、寝てたよ…でも学校って言葉聞いて眠気も吹っ飛んだみたい」

「みぃは、学校好きだもんな。通えない時があるから、普通に通えることに憧れがあるんだろうな…」

「美晴の望む普通の生活が出来るといいんだけどな…」