「ただいま〜」
「美晴、まだ病み上がりだからゆっくりしときなよ」
ひな兄が頭を撫でる。
「わかった」
久しぶりの我が家…
やっぱり落ち着く〜
自分の部屋がやっぱり1番だな〜。
暫くボーッとしていたら
コンコンコン
「美晴?今日は退院のお祝いだから兄貴も早く帰ってくるって。何か食べたいものある?」
ひな兄が声をかけてくれた。
食べたい物…
食欲は戻ったけど、特に食べたい物、あるかな…
「………や」
「きにくは嘘でしょ」
一文字呟いただけで、あっさり断られた。
「美晴〜美晴の食べたいものだよ」
どうしても私の食べたい物が知りたいらしい。