愛する君へ


川野弘樹が大嫌い。高校に入学して間もない頃だけど、そう友達と話していたら、本人が目の前に現れた。

「俺も林田香里が大嫌いだけど」

この日から、あたしとあいつとの不思議な関係は始まっていたのかもしれない。

「香里ー!!またあんた達喧嘩したの⁇」
「美結、なんで知ってんの?」

「あんたらの顔見たら分かるわ…」

中山美結はあたしの大切な親友。
小学校からずっと一緒で、あたしのことなら何でもお見通し。
でも、人見知りでなかなか男子と話せない姿が可愛いの。これは、あたしだけが知ってればいいと思う。

「はぁ、だってさ川野うざいんだもん。英語の小テスト1点負けたから馬鹿にされた」

「いや、あんたら毎回だから」

んー、あたしもさ悪いとは思ってんだけど仕方ないじゃん⁇
ムカつくし。