「おっ!陸じゃん、おはよ」

後ろにいたのは

成瀬 陸 15歳
なるせ りく

幼稚園からの幼馴染で
まさか、高校まで一緒になるなんて
思ってもいなかった

陸との会話が弾んでいると

いつもの横断歩道の近くまで来た

横断歩道には1人の女の子

同じ学校の制服……
だけど顔は見たことがない

パッと信号を見ると赤と青で
チカチカしていた

「あれじゃ、渡れないな」

そうだね……
と言おうと思い
陸の方に顔を戻すと

彼女が渡ろうしているのが目に写った