声を教えてくれたあなたに


【歩 said】

顔が熱い……

あれから俺は少しの時間立てずにいた

歩きだしてからも全く陸との会話が
耳に入ってこない。

「おい!歩、話し聞いてんのか?学校着いたぞ?」
陸にそう言われた時
俺の足は学校の前まで来ていた、

「あぁ、悪りぃ……」
そう返したものの
彼女の顔が頭から離れなくて
学校どころではなかった。

なんとなく校舎を見上げると

窓側に座っている
1人の生徒に目がいった


________彼女?


もう1度確かめようと思って目をやると

「おい、早く来いよ!
クラス探しに行くぞ」

と、陸の言葉に遮られた……
俺は仕方なく陸の方に走っていく

1つ溜息が溢れる

________少し考えすぎなのか?

こんな人が溢れている校舎の中で
彼女をみつけるなんて不可能に等しい
見つけられても何になる?

そう自分自身に言い聞かせ
上がり過ぎた気持ちを押さえ込んだ