「おはよう!」

「おはよ!」

と、声が飛び交ってるいるように
思える通学路を
私は1人俯きながら歩いていた

林 花梨 16歳
はやし かりん

今日は4月3日、天気は雨

そして憂鬱な入学式の日

私は声が出せない
というよりも、
生まれつきの病気で
‘‘声”
というものを知らない
もちろん耳も聞こえない

だから私は自分が嫌い
誰にもぶつけることの出来ない
感情を胸にしまい込んでいる

「人生なんてどうでもいい」

そう思う毎日を送り続けている

これからも変わる事のない
時間(とき)を過ごすんだ…