【SIDE→ボク】 「寝坊だ!」 ボクの朝からの第一声はこれだった。 昨夜、図書室で借りてきた本を読んでいたら夢中になってしまい、 遅くに寝てしまった。 「ありえないもうこんな時間!」 バサァっと大きな音を立てながら布団をたたみ、急いで支度をする。 ボクの名前は石口 児玉。 華の…とは言えないけど高校2年生だ。 一人称は“ボク”だけど、れっきとした女の子。