やるじゃん、そう言って少しだけ笑う先生。


それが一番はっきりイメージできた。

たぶん先生ならそう言うだろう。

この公式を使った問題はみんなよくひっかかるって言ってたし。


よし!もしここが出たら絶対解けるようにしとくぞー。


一度集中し始めたわたしは、1時間なんてあっという間に過ぎそうな勢いでペンを走らせる。

でも、あまりに集中しすぎて、自分の睡魔にも気づかなかった。


カキーン…とボールを打った音が校庭から響いてくる中で、
わたしはいつの間にか、コーヒーも飲み干さずに眠りについてしまっていた……


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