「んー食べるけど…そんなことより先生に会いたかったなあ」
悔しいのか悲しいのか、唇を尖らせつつも、
きっとお母さんの手作りであろうおにぎりにかじりつく。
ひかるちゃんってこんな顔もするんだな〜なんて思いながら、
わたしはなぜかタコさんの形になっているウインナーを箸でつまむ。
お、お母さん…。
「まあ会えないのなんて、ほんとはいつものことなんだよね。
2年になってからはこれが当たり前でさ〜」
「そうなんだねえ」
「うん。関わりないしね!あんま自分から話しに言ったりとかもほんとはしづらいんだけど…
でも今日はそらがいたから行けるかなーって思ってさ」
笑ってるんだけど、どこか悲しそうで。