席についたひかるちゃんは、
ねっとわたしに同意を求めるようにニコッと笑った。


「えっ?あ、えと、う…うん?」

「うんうん!」


席を離れた数分で一体なにが…。


結局ひかるちゃんの機嫌が良い理由はわからないまま、その日は解散した。


夜、寝る前に例の小説を読んでみたけど……

なぜだか今日に限って睡魔が勢いよく襲ってきて、読んでる途中で寝てしまった。


『恋は楽しいものではない。
その人を想い泣きたくなった時、それは本当の恋なのだろう』


このフレーズだけはなぜか、朝起きた時にもはっきり覚えていた。



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