「文化祭の準備で夏休みでも学校に集まってたんだけどさ、先生うちのクラスの副担任だったのね。
先生も手伝ってくれて、それでよく話すようになって」
わたしがまだ知らないひかるちゃんと、まだ知らない先生のこと。
去年の夏からって、じゃあひかるちゃんは一年近くも先生が好きってことなんだ。
「あたし結構買い出しに行くこと多くて。そのたびに先生が車を出してくれてたの。
2人でだよ?もー進んで買い出し行ってたよね」
「それは、緊張するね」
「そ〜!でも、先生優しくてさ。
みんなには内緒なってアイス買ってくれたり、重いもの持ってくれたり…。
なんか周りの男子みんなガキに見えちゃって!
もうその時からあたし、先生だけしか見えてないんだあ……」

