わたしだけ、きみだけ


「いるんだ?」


前の高校でも、友達が好きな人のことを話す時はこんな感じだった。

言いたいんだけど、恥ずかしそうで。

その姿は、いつ見てもみんなかわいいなって思ってた。


もちろん、ひかるちゃんもすごくかわいくて。

余計に次の言葉が気になった。


「んー、まあ、そー…だね」


少し顔が赤くなって、そのままへへっとひかるちゃんは笑う。


確かにわたしは男子に興味はない。

だからと言って女の子に興味があるわけじゃないけど。


ひかるちゃんは、かわいい!!


こんな子になりたいって思わされる。


「すごーい!いいねー」

「まあ、片思いなんだけどさ」


よっぽど恥ずかしいのか、紅茶を飲むスピードが上がる。

ついさっき淵のギリギリまであったのが、もう半分を切った。

わたしのコーヒーはまだ湯気が出ている。