わたしだけ、きみだけ


完全に舐められてるんだな…。


気の毒に思ったけど、当の本人は何とも思ってなさそう。

先生がいつからこの学校にいるのかはわからないけど、もう慣れてるんだろうなあ。


「じゃあ佐藤さんは、あそこの空いてるとこ座って」

「あ、はい」


先生に言われて廊下側の一番端で一番後ろの席へ向かう。


「…………」


たった数メートルの近さなのに、数十キロもあるように感じられた。

だって通路通る時、すんごい視線が刺さるんだもん!!

みんなしてジロジロ見ながらひそひそ話しながら。