「やばいねー。今日混みすぎ」
「そうなんだね」
「いつもはこんなんじゃないのになー」
ガムシロップを紅茶に入れ、かき混ぜながらひかるちゃんは辺りを見渡す。
わたしが頼んだのは、ホットコーヒー。
物理室で先生がたまに出してくれるから、癖になってしまった。
「まあ、こんだけうるさい方が話しやすいんだけどさ!」
ここに来るまでももちろん話しながら来たんだけど、そこでは軽く恋バナっぽいのをした。
どんな恋愛に憧れるーとか、どんな人がいいーとか。
まあほとんどひかるちゃんが話してくれてたんだけど。
むしろわたしが話せることが何もなくて悲しくなりました。

