先生のは背もたれも座るとこもふかふかしてて座り心地がよさそう…。
「いいですねその椅子」
パイプ椅子に座って、やっとコーヒーを口に含む。
「いいやつだからな」
よくある社長みたいに肘掛けに両腕を乗せて、偉そうに座る先生。
無表情のはずなんだけど、どこかドヤ顔してるようにも見えた。
……あ。
わかった。
わかってしまった。
先生は表情が変わらない無愛想なロボットなんかじゃなくて、
ただわかりにくいだけなんだ。
この人、不器用なんだ。
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