わたしだけ、きみだけ


んーまだ変な感じ。


さっきから、正体不明のモヤモヤがわたしをくすぶっていた。


いや確かにさっきの先生の話は全然わからなかったけどね?

こんな、物理で後引くようなこと今までなかったのになあ。


「今日も図書室行こ」


誰に話しかけるでもなく、ただ一人で呟いた。

誰もいない廊下に虚しく響く小さな声。


べ、別に寂しくはない。


次の授業はなんだったけな~なんて考えて教室に向かってると、


「あれ?」


ペンケースを持っていないことに気づいた。


あ、物理室においてきちゃったんだ!