「さあ、二人とも。二階に行って、自分の武器と位置がばれてしまうようなものを全て持ってきて。」

二人が二階に行ったのを確認すると、あたしは今にも飛びかかりそうな怖い目をしているお父様の目の前まで歩いて行った。

そして…

「…宣戦布告よ、お父様!!あたしたちは10年後、ここに戻ってくるわ。
今よりもずっと強くなってね!!!」


「フンッ、笑わせてくれる。わたしに言わせればお前など…お前たちなど虫けら以下だ。せいぜい楽しみにしてるわ…ハッ!」

「うぐっ!!」

隙をつかれたっ!!

実の娘に腹ゲリとかどんだけよ。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!」

やばっ、覚醒してもうたっ!

「姉貴ッッ!やめなっ!」

「凛!?」

あぶねっ、暴走しちゃう…

「コントロールもできないなんてな。まだまだ過ぎ……」

「やあッ!」


お父様の体はそばにあったソファーに沈んだ。

「必ず戻る。誰一人死なせないわ。」