私とあの子の好きな人


【七海side】

掃除を済ませて、優花と歩く帰り道。

私は約束通り、優花に相談にのってもらっていた。

「でね、どうしたら可愛いとか、思ってくれるのかなって...」
「七海、そのままでも可愛いじゃない」

ぽかん、としてそう言う優花。

優花って、時々すんごく可愛い顔するんだよね...。

うーん、そう!

「可愛くないけど...その...うーん。なんていうかっ」

どうにかして伝えようとする私の隣で、優花が盛大に吹いた。

笑われたっ!

「もー!なんで笑うのっ!」
「ごめんごめん」
「むー、私は真剣なのーっ」
「んー、じゃあさ」

少し考えるような仕草をする優花。

「花火大会でも誘えば?」
「花火大会?」
「うん!だっていつも一緒に行くんでしょー?」
「幼なじみだしね」

そう言うと、優花は、うんと頷いて。

「そのとき浴衣着てきなよっ!」
「浴衣...?」

浴衣なんて着たことないんだけど......。

「ほら!ギャップっていうか!見慣れない格好で可愛く!ね?」
「それいいかも!!」

ナイスアイディア!!

さすがは私の親友、優花さま♪


私は、ぐっと両手を握り締めて意気込む。

「よーっし!うんと可愛くしていこ!!見てろよ裕也ーーっ!」

すると、少し後ろを歩いていた優花が、ぽんっと背中を叩いた。