【七海side】
今日は久しぶりに優花と二人での昼食。
裕也も誘ったんだけど、「今日は氷室と食うから」とか言って逃げられた。
二人で何話してんのかなー。
「でねー、............優花?」
「、あ、なに?七海」
「もー。どうしたの?ぼーっとしちゃって」
ずっとぼーっとして、お弁当も箸が進んでいない。
すると、優花はお弁当を置いて、私に向き直った。
「............あのね、七海...どうしても、言わなくちゃいけないことが、あって」
真剣な目で、言いにくそうにいうから。
私もお弁当を置いて、優花に向き直った。
「......なに?」
優花はしばらく迷うように視線を動かしてから、意を決したように、
「私、ね。その......私もね、裕也君のこと、その...好きに、なっちゃったの...」
「..................ぇ...」
一瞬、なんと言われているのかわからなかった。
「...七海の好きな人だから、好きになっちゃダメだって、思ったけどムリだったの......
!」
優花は、ポロポロと涙をこぼしていた。
それでも、真剣に思いを伝えようとしてくれている。
.........ショックだった。