私とあの子の好きな人

「いや、ぴっ、て!ねずみかよっ!!」

そう言って爆笑しているのはかまわないんだけど。

目尻に涙を溜めて笑う裕也君はなんだかとてもかっこよく見えて。

その笑顔に、きゅんと胸が鳴ったような気がした。


......うわ、顔赤くなってないかな。

「そ、そこまで笑わなくても」
「いや、笑うだろっ」
「......楽しソーで何より」
「こらこら、拗ねんなって」

ぷーっと唇をとがらせると、裕也に頭を撫でられた。

彼のする言動一つ一つにドキドキしてときめくのだから、もう仕方ない。

「さて、早く学校入ろーぜ」
「あ、うん」

教室までの少しの間だけど、一緒に居られるのがとても嬉しい。

それから、2人でたわいもない話をしながら教室に向かって歩きだした。



裕也に、好きになってもらいたい。

そういう気持ちが、彼と話すうちにどんどん膨れ上がっていった。