【優花side】

花火大会の次の日。なんてことない普通の月曜日。

当然、学校はあるわけで、行かなきゃいけないわけで。

普通に登校してきた私。

は、校門の前で立ち止まっていた。

............なんだろう、なんか、緊張する。

昨日の今日で、裕也君に会うということにとても緊張する。

だって、好きだって気付いてしまった。

もう普通の友達とは見れない。


それに。

......七海に、なんて言おう。

七海の好きな人を好きになって、あげくにはその人の特別になりたいなんて。

...最低、だな。私。

昨日はちゃんと決意が固まってたのに。

...寝たら無くなってたとか笑えない。


よし、深呼吸していこう。

そう思って、すぅっと息を吸う...

「何やってんの?」
「ぴっ!?」

と、後ろから聞こえてきた声にびっくりして、思わず身体がはねた。

うわ、変な声でた...。

ばっと後ろを振り返ると、お腹をかかえて笑う裕也君の姿が。

「ゆ、うや君...、」