会社の近くのイタリアンレストランにて


「ねえ!くるみ〜お願い‼︎‼︎
一生のお願いだから!ね?」


あたしは今、友達の凛花に合コンに人数合わせで来いとお願いされてるところ


凛花とは同い年の同期でチームは違ったけど気がとてもあって今では一番仲がいい


「この前も言ってたよ、それ〜笑」


「え?あー前はまあ楽しかったでしょ?
新しい恋しよ!ほら、なんちゃら先生なんて気にしないでさ!」


「なんちゃらって‥
わかったよ、行ってあげる!
そのかわり明日昼は凛花持ちで〜」


「え〜またー?」

「じゃあ行きませーん」

「あぁ、嘘嘘嘘!!
奢らせてください、くるみさん」


よろしいって呟いてあたしは巻きかけて
たらこスパを口に入れた


凛花はぶつぶつ文句言ってるけど
あたしは行きたくない合コンに行くんだからそれくらいしなさい、凛花ちゃん



それから少し話してわたしたちは店を出た


「今日の合コンって教師らしーよー!
あーくるみにはなんかあれだね笑」


あれってなによ、あれって


無言の威圧に凛花は負けたのか

「まあ、なにがともあれ楽しければいいのさ!
じゃあ、今日仕事終わったらくるみんとこ行く!逃げないでよ?」


「はーい」


凛花と別れてエレベーターに乗った


ドアが閉まる瞬間に

「まって!!!!!」

手が伸びてきた

わたしは慌てて開くボタンを連打した