「市原ぁぁぁぁ!!」

「え?俺っすか?」

「市原はおめぇしかおらんだろ!?
俺が言いたいのはお前の髪だぁぁ!初日早々染めてくるとはいい度胸だなぁ!」


あーあー。また言われてるー。ざまぁみろだー。


「ちょっ、ちょっとタンマっ!
俺別に染めてませんて!髪の色素薄いんでいっつも勘違いされるんすよー。」

「本当かぁ?」

「証人ならすぐ後ろにいまぁーす。コイツちっちぇーころから一緒なんでー。
なっ、かんなっ!俺ってもともとこの色だよなぁ?」


クラスの視線がまた私に集まった。

はぁー!?なんであたしに振るの!?
これじゃああたしと星哉が幼なじみみたいじゃん!


「えーと何のことですかぁ??あたし知りませぇーん。」

「おいっっ!かんなぁー!」


私はべっっと舌を出した。


「よぉし!市原ぁ!放課後職員室に来いぃ!たっぷぅーり雑用があるからな。」

「ウソだー。マジかよぉ…。」


クラスからドンマイ!の声が飛び交った。