そいつの髪は色素が薄く、染めてるんか?と思うぐらい金髪っぽかったからすぐにわかった。


は……?!なんでアイツがいるの…?


頭ん中が混乱して軽くパニック状態になっていたら、市原星哉が私に手をあげた。


「おぉー!かんな!偶然だな!」


パッッとクラスの視線が私に集まった。だから声がでかいっつーに。

私はいてもたってもいられなくなり、言い返した。


「っ…なんであんたと一緒のクラスなのー?!?!しかも高校も一緒とか知らないしっっ!!」

「あぁ?クラスが一緒なのは俺に聞かれてもなぁー。高校は家から1番近いとこにしただけだし…。」


星哉は続けて優衣にも話しかけた。


「おっ!優衣も一緒かっ!」

「ん。はよっ。」


優衣も軽く手を挙げてこたえた。

私はそれを見て、


「ねーーぇーゆぅーーいっっ!ゆいは知ってたの?!星哉が一緒のこと!なんでいってくれなかったのーぉー!」


優衣の肩を揺さぶりながら言った。


「だから言ったじゃん。どんなに嫌なヤツがいたとしてもあたしがいるからって。そしたらかんな、優衣がいるなら心強いーって言ってたから大丈夫かなっと…。」

「…っ。だいじょぶじゃないーっ。」


……また一緒なんて嫌だよぉ~。