更に日が過ぎ、卒業式まで一ヵ月を切っていた。
美雪のお腹は、誰が見てもわかるくらい大きくなっていたが、関わりたくないのか誰も口出ししなかった。
「涼、まだまだ先だけど、結婚式楽しみだね♪」
そう言って笑う美雪に、俺は軽く返事をする。美雪は嬉しそうに俺の腕に手を回し、くっついた。
こんなことになるなら、別れ話の時に遥にちゃんと謝れば良かった。
俺の下らない考えのせいで遥も失い、俺の未来も全てダメになった。
こんなことになるなら、浮気なんてしなければ良かった。
-end-
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