「遥!」
 
 
 
 
 
 
 






 
 
遥は振り向くと、驚いた表情で俺を見る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








「涼・・・何か用?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 







 
 
「話したいことがあって・・・ちょっといいか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








しばらく遥は無言になり、首を縦に振った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








  
空いてる教室を探し、中に入る。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 







 
 
「話って何?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 





「・・・教室での話を聞いて・・・彼氏が出来たのか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 











 
 
 
 
 
「・・・うん。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 







そう言って俯く遥。その瞬間、俺は無性にイラついた。だって、俺は遥が好きなのに遥が勝手に男を作っていたから。 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








「何だよそれ・・・何勝手に男作ってんだよ!」 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 










理不尽なことを言ってるのはわかってるが、俺は遥が俺以外の男と付き合ってるのにすごくムカついて冷静になれなかった。
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 







 
 
 
 
 
「だって私達別れたんだよ・・・?私が何しようが涼に関係ないじゃん!文句言うだけならもう帰る!」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 







 
 
 
 

 
 
 
 
 
そう言って帰ろうとする遥の腕を掴み、抱きしめる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




 
 
 
 

 
 
 
 
「はっ、離してよ・・・!」
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 








 
 
 
 
 
 
 
「そんなこと言うなよ・・・俺まだ遥のこと好きなんだぜ・・・?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 







 
 
 
 

「そんな嘘言わないでよ・・・!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 







「嘘じゃない。浮気してたのは遥にヤキモチ妬かせたかっただけなんだよ。だからさ、やり直そうぜ。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 









 
 
 
 

そう言って遥が何かを言う前に、俺は強引にキスをした。