『あ、の…りょ…高山先輩』

『何?俺、そんな暇じゃないんだけど』

『私は…高山先輩の事好きです。』

『だから?』

『…』

『おれもういくよ?』

『…』

諒哉は屋上をでようとする。

まって…私の気持ちいえてない。

『あ…まって!』

おっきい声出しちゃった。

『何?』

冷たいな…

『高山先輩は…』

もういいや。どう思われたっていい。

『諒哉は美華って人が好きなの?』

『は?何いってんの?』

『だから、美華って人が好きなの?
それとも、罪悪感を誤魔化すために好きだと思いこましてるの?』

『どっちでもねえよ!勝手に人の過去に関わってんなよ!』

激しく動揺してる。

『諒哉さ、美華さんが死んだの自分のせいだと思ってるでしょ、それはちがうよ。』

『お前に何がわかんの?
勝手なこと言ってんじゃねえよ』

『わかんないよ!だから今、きいてんの!』

『お前に教えなきゃいけねえ義務でもあんのかよ!』

『ないけどさ…諒哉この先ずっとこうやって誰かを好きって気持ち誤魔化して生きていくの?そんなの人生損してるよ』

『だからおまえに関係ねえよ』

『関係ないよ!でもね、私の好きな人だから、幸せになってほしい!』

『…』

『はい、これ美華さんの想い』

『なんでお前がもってんだよ』

『美華さんのお母さんからもったの。
諒哉を憎んでたけどこの手紙を読んで
から謝罪しなきゃってゆってた。』

『それで?俺がこれを読まなきゃいけない義務でもあんの?』

『どうせ、読むでしょ』


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