優衣Side
屋上にいくと
智夏己ちゃんが待っていた。
『智夏己ちゃん?ごめんね。
ほんとは話し合いなんかしなくても
結果なんてわかってるの。
諒哉は『わかってますよ。結果ぐらい。
でも優衣先輩は諒哉が好きなんですよね?一緒にいてほしいと思ってるんですよね?でも、もう高山先輩の気持ちに気づいてるんですよね?
ありがとうって言わなきゃいけない
ことなんて気づいてるんですよね?
でも、もう悪者になって、高山先輩に
嫌われてそれできっぱり諦めようと
してるんでよね?
だったら話し合いしなきゃダメです。
悪者になんてならなくていいです。
優衣先輩にはすぐに
いい人がみつかります。
悪いイメージを持たそうなんて
したいでください。ちゃんとわかってます。
優衣先輩がほんとはいい人
だってことくらい。だから
ちゃんと優衣先輩の気持ち伝えてください。』
遮られた。
『智夏己ちゃん…
ごめんね。ありがとう。』
『いいですよ。なにもお礼言われるようなことしてないですよ。』
ニコッと笑って言う智夏己ちゃん。
ダメだ。私…
智夏己ちゃんには勝てない。
諒哉が好きなった理由、分かる。
私に勝ち目なんて最初からなかったんだよ
はあ、でも気持ちはちゃんと伝えよう。