修業がもう少しで終わると言う頃、ヒャイヌに何度も口を酸っぱくして言われた言葉。


「おーーお疲れ。これでお前も一人前かぁ」


「うんっ!達成感が凄まじいよ!」


認定証を貰って人間界に直行すると、公園で待っていた雫がニコッと笑いかけてくれた。


雫は相変わらずイケメンで、太陽の光に照らされて金髪がキラキラ光っている。


愛想が少ないのも相変わらずだけど、段々と正信以外の男友達も出来た雫。


「だけど……オレよりは遅かったな?亜遊」


「ウ…ッ!」


ニコッがニヤッに変わり、思わず目を逸らしてしまった。