リビングに入ると、亜遊ちゃんと関波君がキョロキョロと辺りを見渡している真っ最中。


「ハイ2人共お菓子だよ。遠慮しないで食べてね♪」


「葵、ここオレの家なんだが」


「アンタの物は私の物だよ」


「お前はジャイ○ンかっ!!」


月模の華麗なツッコミに、亜遊ちゃんがブハッ!と吹き出した。


私も月模もリビングのテーブルに腰かけて、各自ジュースで一息つく。


「にしてもまさかヴァンパイアに続いて、悪魔と天使にも出会うなんて思いもしなかったよーー」


和やかな空気が周りに流れた中、最初に口を開いたのは私だった。