俺の大嫌いなあの子







「おい!凛!」






怒りに身を任せて凛の体を起こすと

すこし強すぎたのか大きく驚くと







「和也……どうしたの?」







と切なそうに見上げてくる








俺は1つ深呼吸をすると気持ちを落ち着かせてから凛に問いかける







「おまえ、美羽になにした」




自分が出したとは思えないような声



凛は俺の声に肩をビクつかせる







「なにって……なにもしてないよ」














今にも消え入りそうな声