ああ、早くここから離れたいのに。



るー君を好きな私が行かせてくれない。



「先輩?…泣いてるんですか?」



ビクリと肩が揺れてしまう。



これじゃ、肯定しているのと同じだよっ。



もういそっそのこと、この気持ちを全部ぶちまけてしまおうか。



そう思ったときだった。



「…奥田くん、私のことはほったらかし?」



そうだった…っ。



まだ女の子たちはいたんだった!



はっと女の子たちを見ると、睨む者、俯く者…。



いろんな人がいる。



まるで私が邪魔と言ってるようにも見える。


そりゃそうか、女の子達から見たら、彼女の私は邪魔なんだもん。