「優?大丈夫?無理しないでもう帰ろ!」

むとの優しい声。
心配してくれてるんだ。

「ごめん…帰る。」

「手繋いでいいか?」

「うん…。」

そっと繋いでくれた手は、さっきより
私の心に暖かい気持ちに
してくれた。

しばらくして、私の家に着いた。

「優?今日は、俺のせいでごめんな?怖い
思いさせて…これから俺が優を守れるくらいの
男になって見せるから。」

「むと?むとのせいなんかじゃないよ?
ありがとう!私も、もっとかっこよくなった
むとが見たい。頑張ってね!」

そう言うとむとは、にっこり笑って

「ありがとう。」

そう呟いた。

大好きな人にこんな事言ってもらえる
私って、幸せ者なんだな。
今日は、とても怖くて嫌な1日だったけど
むとの本心が聞けてとても嬉しい
そんな1日になったな。

「むとを、花火大会に誘ってよかった!」

「俺こそ、優と花火大会に行けてよかった!」

むとありがとう。