第一印象。

若くてひょろひょろしてるおかしな先生。
その先生が

--松崎和彦--

だった。

結局何にも整理がつかないで
松崎和彦の自己紹介も聞けないまま
先生達の紹介は終わった。

いつもなら退場するとき後ろ向いて友達と喋るけど、ボーッとしすぎてあっという間に時間は過ぎてしまった。

「あや!!退場だよ??いつまで座ってんの!」
カオルに声をかけられて気づいた。
「わっ!!気づかなかったぁ!!ごめんー!」
「てかさ、松崎先生、かっこ良くない??」

松崎先生。

またフリーズしそうになるけど堪えて

「そ~なの??顔みてなかったやー。」
「ほんとにー?叫び声あげてたくせにぃ!!」
確かにあげてたけど。
「いやー、おじさんじゃなかったんだーって思ったらついね!」

嘘をつく自分。正直に言えば良かったのに。