お弁当…作ってきたけど、
いらなかったかな…
そう諦めて、自分の弁当を出した時
「行くぞ」
と、今まで私に目もくれなかった日向が席を立って私にそう言った。
「行く?」
屋上?
また四人で食べる雰囲気じゃないし…
「話してぇことある」
そう言われたから、
私は嫌な予感しかしなかったけど
それに従った。
2人で来たのは屋上。
もう屋上に行くことは普通になっていた。
本当はダメなのに。
日向はポケットに手を突っ込んで
私を真っ直ぐ見そえた。
「俺らが終わったことは周りに言いふらすなよ。あんま騒がれたらマスコミにバレる。俺も言わねぇし」
ほら。
嫌な予感は的中した。
やっぱり日向は私と別れた気でいたんだ。
悩んでいたのも、今こうしてショックを受けたのも私だけなんだ。
日向とは出会ってからも間もないし
付き合ったといっても本当に形だけだったし、
俺様だけど、優しかったり
温かかったり…
私は、多分初めて日向を見たときにから
日向に恋をしていたんだと思う。
綺麗で堂々としていて、
何と無くこの人だって、
そんな風に実は感じていた。
でも、日向にこの気持ちは届かない。
こんなあっけなく終わってしまうんだ。
「……何、泣いて…」
日向が少し焦ったような声を出す。
あ…涙、出てた。
ああ、もう…我慢してたつもりだったのに。

