甘い鎖



席に着き、チラッと日向を見ようとしたけど女子が集まっていて全然見えなかった。


そんな状況にハルちゃんも
かなり引き気味で私を心配してくれた。


「仕方ないよ…」


うん、仕方ない。
日向はモデルで有名人だもんね。
仕方ない…。
それに私がどうこう言うことじゃないし…



チャイムが鳴って、
ようやく女子はそれぞれの席に戻っていく。

日向はそれを確認して
ダルそうに椅子にもたれかかった。

そんなに態度出してたら
いつかバレるよ…
心の中でそう言って、口には出さなかった。



日向は私には目もくれず
声をかけてくることはなかった。


だから、私もどうしていいか分からなくて、そのままお昼休みを迎えた。