甘い鎖



教室に戻ると、私の様子に気づいたのか
ハルちゃんが心配そうに私を見た。
彰人くんはもういなかった。


「…何かあった?日向は?」


ハルちゃんは、日向が一緒じゃないことに疑問を抱いている様子。


「知らない」


私はそれだけ言って、机に顔を伏せた。



私の方こそ変だよ。
どうしてこんなにイライラするの?
どうしてこんなに悩むの?

気持ちがない関係なのに、
こんなになるなんて、バカみたい。
そう思いつつ頭の中は日向でいっぱいだった。



日向とはそれ以降目も合わすことはなく
学校が終わった。

すると、ハルちゃんが私の隣に立って
真剣な顔で私を見下ろす。



「よし!今から女子会!友里ちゃんに拒否権なし!」


なんて決定事項を言われ、
あまり乗り気じゃなかったけど
渋々女子会とやらを開くことになった。



ハルちゃんと2人で来たのは、
駅前のお洒落なカフェ。


「可愛いお店でしょ?私の行きつけ♪」


と、言うハルちゃん。
でも、このお店ハルちゃんっぽい!

騒がしくなく、落ち着いたこの雰囲気が好きかも。
特に今なんて気分的にちょうどいい。