しばらくして、
オシャレな服装をした日向が
カメラの前に立った。



すぐに撮影が始まって
日向はどんどん、ポーズを決めていく。

表情も色々変えたり
体の向きとか顔の向きとかも変えて
完全にモデルモードだった。



撮影中の日向に見惚れていると
隣に中森さんが来た。



「日向、かっこいいでしょ?」



そう聞かれて、素直に頷いた。
本当にかっこいい。
いつもかっこいいんだけど、
更にかっこいい。



「あの子、本当に素質がある。今まで色んなモデルを見てきたけど、日向は別格ね。私、この仕事をやめるまでずっと日向のマネージャー続けていたいもの」



中森さんは誇らしげにそう言った。
中森さんの顔は晴れ晴れとしていて
日向を見る目は本当に頼もしかった。



って。



「失礼ですけど、中森さんおいくつですか?」



何人もモデルを見てきたけどって
何か引っかかる…




「私ね、32なのよ」



と、笑って言う中森さん。



ええっ?!
私、まだ20代前半くらいだと思ってた…



「まだ若いんですけど、見た目はもっと若く見えますね…」



本当に年齢聞いた今でも
20代にしか見えないもん。



「嬉しい。ありがとう」



本当に嬉しそうに笑う中森さん。