甘い鎖



昼休みが終わり
教室に戻るとハルちゃんは既に席に座っていた。

「ハルちゃん!」


私も席に座って、ハルちゃんに声をかけた。


「あ!おかえり♪」




ハルちゃんはチラッと日向を見て
私に微笑んでくれた。



「お昼休みはこれからも日向…くんと過ごしていいよ♪私も彼氏といるし」



日向くんなんて呼んで
ハルちゃんは言った。

そしたら日向がハルちゃんに


「日向でいいよ。普段通りで。後、お昼は松田さん達がいいなら…四人で食べる?」


と、言った。

ハルちゃんは頬を赤らめて
驚いた表情を見せた。


「ええ?一緒にですか?!」


私だってびっくりなんだけど。


「うん。だって松田さんも友里も友達で本当だったら今日も一緒のはずだったはずだから、それなら毎日一緒にどうかなって。嫌ならいいんだ」


なんて申し訳なさそうに言う日向。
もう俳優なれるよ…完璧だよ。



「そんなっ!!むしろ、大歓迎!…逆に邪魔じゃないかな〜って」


ハルちゃんまで申し訳なさそうに
言うから、もうため息が出そうになった。