日向は面白そうに笑って
ご飯を食べる。
私もお弁当をひろげて
ゆっくり食べ始めた。
「自分で作ってんの？」
途中、日向がそう聞いてきて
私は食べていた卵焼きを飲み込んで答える。
「うん、寝坊しない限りね」
中学生の時から料理は結構好きで
自分の弁当は自分で作っている。
「じゃあさ、これから俺のも作ってよ」
日向が何か当たり前とでもいうように言ってくる。
日向のお弁当を？！
…実はそんなに嫌じゃなかったり。
まぁ料理好きだし。
一人分増えたくらいどうってことないし。
「いいよ！」
逆に人の弁当ってわくわくするかも。
