イメージとははるかに違った日向の本性を目の当たりにして、ガッカリする反面…
そう言いつつやっぱりかっこいい。
いい匂いもするし肌は綺麗だし。
憎めない性悪なのか…
「ファンの子が本性知ったら悲しむよ…絶対」
まぁ、今のところ全くバレる感じしないけどさ。
日向はニコッと王子様スマイルを私に向けて、
「バレないよ。だって友里だって俺のこの笑顔見たら堕ちるだろ?」
と、自信たっぷりと言われた。
否定したいところだけど、日向の言うとおりだ。
性悪だって分かってても、その笑顔を見たらときめいてしまうんだから。
「でもっ…私みんなにバラしちゃうかもだし」
私がゴニョゴニョっとそう言ったら、
いきなり、温かいものが私を包み込んだ。
「えっ、ちょっ…」
慌てる私。
だって、日向が私を抱きしめているから。
「友里は絶対言わないよ…」
日向の息が耳にかかって
くすぐったい。
「だって、友里は優しいもん。それに、友里は絶対に俺のこと好きになる」

