そして、チャイムが鳴り
高校生になって初めての授業が始まった。
まだ始めだということもあってか
自己紹介や授業方針の説明などで終わって行った。
そんなこんなで一日が終わり、
放課後になった。
「友里ちゃーん、また明日ねぇ」
と、ハルちゃんが先に帰って行くのを見送って私も帰り支度をする。
クラスのほとんどの子が帰り
私も教室を出ようとしたとき、
「水木さん!」
と、後ろから呼び止められた。
振り返ると、昨日メールアドレスを教えた男子が2人いた。
「どうしたの?」
何か用事かな?
すると、2人はニヤッと笑う。
その顔が何か気持ち悪く感じた。
「俺たちと遊ばない?」
そう言う2人。
私は"危険"を感じて首をふった。
「用事が、あるから…」
本当は何も無い。
でも、早く逃げなきゃと脳が危険信号を送っていた。
「ちょっとでいいからさ」
と、一人が私の腕を掴んできた。

