【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女



確か大人しい黒に近い茶髪だった気がする


「あれね、地毛だから今の色に染める前」

「そうなんだぁ……」

「まぁそれで、麻波ぶつかったとき自分より俺の心配してきて」


あ、覚えてる。


確か、入学式早々人にぶつかっちゃったよ、やばい同じクラスだったらパシリにされちゃうかも、いや違うクラスでもパシリ決定だ!


とか思ってたんだよね


「俺さ、いやあんたの方が派手に転んでるし、こいつ頭大丈夫かよとか内心思ってたんだけど」


……まじっすか。


わたし頭大丈夫かよとか思われてたんですか



苦笑を浮かべるわたしに、フッと笑ってはにかむ片岡くん