【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女



片岡くんはなにも悪くない。

わたしが悪いんだ。


授業中に連絡なんかしなければよかったんだ


「他には?」


また優しい微笑みだ。


その表情を崩してしまうのを覚悟して、今回一番落ち込んでいた理由を話した



片岡くんの友達と名乗る綺麗なつり目女子に言われたことを信じて片岡くんを信じていなかったこと


「わたしね? 片岡くんに告白されたとき、罰ゲームかなって思ったの……わたしみたいな地味な女片岡くんが好きになるはずないって」


恐る恐る片岡くんを見上げれば、やっぱり優しい微笑みで、驚いてしまった



どうして……?


わたし、片岡くんのこと信じてあげられなかったのに、どうしてそんな優しい顔するの?