ざわざわと下校する生徒や部活に向かう生徒がわたしと銀髪ヤンキーをじろじろ見つめている なかなか話を切り出さない彼に首をかしげると、恥ずかしそうに彼はわたしを見ている 「日向麻波……さん」 手の甲で口を隠して、すぐにそれをはずす 「はっ、はいぃぃ!!」 校内で二番目に恐れられているヤンキーに、さん付けされた! さん付けされてしまった!! パニックになっているわたしをよそに、彼は続けた 「俺と付き合ってくれませんか?」 「へっ……?」