【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女



大丈夫。頑張るんだ。


もう一度、さっきのように心のなかで何回もその言葉を唱える。


「あのね、わたしね……」

「うん?」


優しく笑うから、余計に苦しくなった。



実は、昨日の夜、あっちゃんから真実を聞いたんだ



あのつり目の美人さんは、わたしに嘘をついていたと白状したらしい。

どうやって白状させたのかは、教えてくれなかったけど…。



つまり、片岡くんがわたしを遊びだなんて言っていたってことは嘘で、


そして、その人は片岡くんが好きでわたしが気に食わなかったから少し嫌がらせをしたと言っていたみたいだ。