片岡くんは頭を抱えながらわたしをそっと隠す
「お前ら本当うるせぇ……」
そういえば、さっきから気になっていることがあった。
片岡くんの口調がわたしに話しかけるときとは全然違うこと
一応彼女だから優しくしてくれてるのかな?
少し、嬉しかったり……なんて。
「お邪魔みたいだし? 今日はこれで勘弁してやるよ! じゃあねマナちゃん」
「マナまたねー! あ、金返せよ? 片岡ー」
しばらく話して、二人はわたしたちに手を振って帰っていった。
話してみたら結構いい人たちで、わたしをマナちゃんと呼んでいたのが佐野くん
マナと呼んでいたのが湯上くんだ。
二人とも金色の髪の毛をしていて人懐っこい笑顔が印象的だった



