1組の教室の扉を開けとりあえず一言
「孝輔!やっと会えたな!」
1組の人達は開いた口が塞がらない様子だが1人だけは違った
全く動かない1組の人達の中に1人立ち上がり俺に近づいてくる
「…おせーぞ、隼人」
ゴツい拳がコツンと俺の頭に降ってくる
出会ったあの日からこの笑顔だけは変わったなかった
俺の大切な幼馴染みで親友の
弥代 孝輔(ヤシロ コウスケ)
「帰ってくんなら連絡しろよ」
「驚かせたかったから言わなかった!」
「アホか」
やっぱり孝輔は孝輔であの頃から変わってないことが嬉しかった
家が隣だったからか1歳の頃からよく遊んだし毎日一緒にいた
お互い兄弟のように側にいた
俺の理解者で、俺の大切な親友
でも
小学3年、孝輔の姿を見ることはなくなり
俺も5年になってアメリカへ行った
あれから会えてなかった俺の大切な人と再会できた
ずっと会いたかった相棒
終わりは始まり
俺達にもう1つ大切な人
それに気づくのはそう遠くない――
�…「」」

