「まあ、知ってるとは思うが、この学校に転校生がやってきた!」
教室に先に入っていった先生が生徒にそう言うとクラス中が盛り上がる
騒いでる生徒に先生は口元に人差し指を当て静かにすることを生徒達に促せばバンッと教卓を叩き生徒を見渡せば
「この2年3組!転校生を獲得した!」
人差し指で天を指すように言えばまたしてもクラスが盛り上がる
廊下で待たされる身としてはプレッシャーでならない
「3組の王子様!さあ!入ってくるんだ!」
入るように言われればクラスの反応を想像しながら扉をあけてクラスにはいる
盛り上がってたはずの生徒達は人が変わったように静かになりほとんどの人が俺に注目する
「はじめま…「あれ?外人じゃない!誰だよ嘘ついたん!」
挨拶しようとすふ俺の言葉を遮り俺への注目が一気にそいつに向かれる
結構なショートカットで前髪をわけてピンでとめてる
中性的な顔立ち
まあ別に綺麗ってわけでもないけど普通に整ってる
「ちょ!やめてよ!早く座って!」
その隣で俺の注目を全て奪ったあいつを座らせようとしてるお団子頭
ん?似てるような気がしてないでもないか
そんなことを考えみてれば早歩きでそのショートカットに先生が近づき一発デコピンすれば黙ってろと一言言って前に戻り俺にもう一度挨拶をしてくれと言う
俺は笑顔で頷きまた前を向く
「はじめまして、神谷 隼人です
よろしくおねがいします」
ごく一般的な挨拶をして先生に席を教えてもらい席に着く
斜め前にいるさっきの失礼野郎は今だにお団子頭に口を押さえられてそれはHRが終わるまで続いた
HRが終わればたくさんの人が集まる
この状況には慣れた
質問攻めにされるが俺はそれを上手くスルーして教室をでる
向かうとこはただ1つ
俺の幼馴染みであり、俺の大切な親友の元
「孝輔!やっと会えたな!」